代名詞について: 人称代名詞の主格・所有格・目的格を解説 (Personal Pronouns) [レベル1]


代名詞 (Pronouns) は 名詞の代わりに使われる品詞です。I, You, He, She, This, That などの言葉は代名詞です!代名詞はすべての言語でよく使われる品詞で、代名詞の種類が多いです!今回のレッスンでは人称代名詞について説明するつもりですが、次のレッスンでは指示代名詞についてお伝えるつもりです。

人称代名詞とは (Personal Pronouns)

人称代名詞というのは もの (こと) の代わりをする名詞 です。I (私は)、my (私の)、my (私を) などに代表される一連の語であります。

それでも、人称代名詞に属する代名詞には5つの種類があります。主格代名詞 (Subject Pronouns)、所有格代名詞 (Possessive Adjectives)、目的格代名詞 (Object Pronouns)、所有代名詞 (Possessive Pronouns) と 再帰代名詞 (Reflexive Pronouns) も人称代名詞に属します。

人称数 · 性主格所有格目的格所有代名詞再帰代名詞
一人称[単数]I
(私は/が)
my
(私の)
me
(私を/に)
mine
(私のもの)
myself
(私自身)
[複数]we
(私たちは/が)
our
(私たちの)
us
(私たちを/に)
ours
(私たちのもの)
ourselves
(私たち自身)
二人称[単数]you
(あなたは/が)
(あなたたちは/が)
your
(あなたの)
(あなたたちの)
you
(あなたを/に)
(あなたたちを/に)
yours
(あなたのもの)
(あなたたちのもの)
yourself
(あなた自身)
[複数]yourselves
(あなたたち自身)
二人称[単数; 男性]he
(彼は/が)
his
(彼の)
him
(彼を/に)
his
(彼のもの)
himself
(彼自身)
[単数; 女性]she
(彼女は/が)
her
(彼女の)
her
(彼女を/に)
hers
(彼女のもの)
herself
(彼女自身)
[単数; 人間以外]it
(それは/が)
its
(それの)
it
(それを/に)
ないitself
(それ自身)
[複数]they
(彼らは/が)
their
(彼らの)
them
(彼らを/に)
theirs
(彼らのもの)
themselves
(彼らの自身)

主語の役割を果たす代名詞は「主格代名詞」と言います。

  • I
    私は/が
  • We
    私たちは/が
  • You
    あなた(たち)は/が
  • He
    彼は/が
  • She
    彼女は/が
  • It
    それは/が
  • They
    彼ら, 彼女ら, それら

これらの代名詞はすべて「主格代名詞」であり、主語の役割を果たします。いくつかの例文をお見せします。

  • I am Japanese.
    私は日本人です。
  • We are students at Waseda University.
    私たちは早稲田大学の大学生です。
  • You‘re very smart!
    君はとても賢いね!
  • He is my friend from America.
    彼はアメリカから来た友達です。
  • She is my girlfriend.
    僕の彼女です。
  • It was a very interesting movie.
    それはとても面白い映画だった
  • They are my co-workers.
    彼らは私の職場の同僚です。

人称代名詞に属する「所有格代名詞」は「所有形容詞 (Possessive Adjective)」とも呼ばれます。所有格は単独で使われる単語ではなく、名詞を修飾する形容詞の役割を果たします。形容詞として使われる単語です!

  • my
    私の
  • our
    私たちの
  • your
    あなたの
  • his
    彼の
  • her
    彼女の
  • its
    それの
  • their
    彼らの

所有格代名詞は名詞を修飾する役割を果たすので、名詞の前に来ます。

  • my friend
    私の友達
  • our house
    私たちの家
  • your car
    あなたの車
  • his family
    彼の家族
  • her boyfriend
    彼女の彼氏
  • its price
    それの価格
  • their school
    彼らの学校

英語の代名詞を学ぶのが難しい理由は、日本語の代名詞より形が多いからです。日本語の代名詞を目的語として使いたい場合には、代名詞のすぐ後ろに「を」付けて使用すればいいでしょう?でも、英語の代名詞を目的語として使いたい場合には、その代名詞を「目的格」に変える必要があります。「目的格」は「主格」と少し違います。

  • me
    私を
  • us
    私たちを
  • you
    あなた(たち)を
  • him
    彼を
  • her
    彼女を
  • it
    それを
  • them
    彼らを

これらの代名詞は目的語として使われる代名詞ですから「目的格代名詞 (Object Pronouns)」と言います。例えば「僕は彼を見た」とは 英語で「I saw him」と言います。 himhe目的格の形です。しかし「彼は僕を見た」とは「He saw me」になりますね。He saw I とは間違いです。

Correct: I ate lunch with him.
(私は彼と一緒にランチを食べた)
Incorrect: I ate lunch with he.
(私は彼と一緒にランチを食べた)

Correct: She called me yesterday.
(彼女は昨日私に電話くれた)
Incorrect: She called I yesterday.
(彼女は昨日私に電話くれた)

では、いくつかの例文をお見せしましょう。

  • He told me a funny story.
    彼は僕に面白い話をした
  • She taught us how to say thank you in Chinese.
    彼女は中国語で「ありがとう」の言い方を教えてくれた。
  • I’ll call you later!
    後で電話するよ
  • We helped him find a job.
    私たちは彼が仕事を見つけるのを手伝った。
  • They showed her how to do it.
    彼らは彼女にそのやり方を見せた。
  • I bought it yesterday.
    昨日それを買った。
  • We met them today.
    私たちは今日彼らに会った。

所有代名詞は「所有格 + 名詞」の意味を持っているので、名詞なしで使われます。所有代名詞は単独で使われると、使い方は ()名詞 と同じです!

英語の所有代名詞と意味をお見せします。

  • mine
    私のもの
  • ours
    私たちのもの
  • yours
    あなたのもの
  • his
    彼のもの
  • hers
    彼女のもの
  • theirs
    彼らのもの

所有代名詞が主語として使える場合は多くないです。補語としてよく使われます。

Correct: The book is mine.
(この本は 私のもの/私の本 です。)
Incorrect: Mine is the book.
(私のものはこの本です。)

Correct: That car is ours.
(その車は 私のもの/私たちの車 です。)
Incorrect: Ours is that car.
(私たちのものはその車です。)

それでも、所有代名詞が主語として使える場合はあるんです。会話の練習でお見せします。

Example 1
Dave: “Is this a new computer?”
(新しいパソコンを買った?)
John: “Yeah! It’s a Macbook.
(うん!マックブックだ。)
Dave: “Oh yeah? Mine is a Surface Pro!”
(そうか?僕の(パソコン)はサーフェスプロだ!)

このように使うと、mine は「私のもの」という意味になります。相手は minecomputer を指すことを分かっているから、こんな場合に computer の代わりに所有代名詞を使うこともできます。

Example 2
Dave: “What hotel are you staying at?”
(どのホテルに泊まっている?)
John: “We’re staying at the Hyatt Hotel. What about you?”
(ハイアットホテルに泊まっているよ。君は?)
Dave: “Oh wow! Ours is the Hyatt hotel too!”
(あら!僕たちのホテルもハイアットホテルだよ!)

Johnourshotel を指すことを分かっているから、hotel の代わりに ours を使うことができます。ですから、文の ours は「私たちのホテル」を指します。説明すると、所有代名詞は「所有格 + 名詞」の代わりに使うことができますが、相手は所有代名詞が何を指しているのか分からない場合には、所有代名詞より「所有格 + 名詞」のパターンを使った方がいいです。

  • That jacket over there is mine.
    あのジャケットは僕のジャケットだ。
  • The red car in the parking lot is ours.
    あの駐車場にある赤い車は僕たちの車だ。
  • Is this bag yours?
    このバッグは君のものですか?
  • I think this phone is his.
    この携帯は彼のものだと思う。
  • That book over there is hers.
    あの本は彼女の本です。
  • That house over there is theirs.
    あの家は彼らの家です。
再帰代名詞 (Reflexive Pronouns)

再帰代名詞とは、人称代名詞の所有格や目的格に ~self (複数形は ~selves) を付けたものを指します。「…自身を(に)」の意味で訳されることが多いです。

  • myself
    私自身
  • ourselves
    私たち自身
  • yourself
    あなた自身
  • yourselves
    あなた方自身
  • himself
    彼自身
  • herself
    彼女自身
  • itself
    それ (自身)
  • themselves
    彼ら自身

自身」を意味する再帰代名詞は「一人でする」また「自分でやる」という意味でも使えます。

  • I made this myself.
    私は一人でこれを作った。
  • He did it himself.
    彼は自分でやった。
  • She lives in this house by herself.
    彼女は一人でこの家に住んでいます。

他の使い方もあるんですけど、多くないです。後で再帰代名詞についてもっと詳しく教えるつもりですが、今はいくつかの例文をお見せしたいと思います。

  • I learned English by myself.
    私は独学で英語を学びました。
  • We learned video editing by ourselves.
    私たちは映像編集を独学で学びました。
  • Before you love others, you need to be able to love yourself.
    他人を愛せるようになる前に、自分を愛せるようにならなければならない
  • My students do their homework by themselves.
    私の学生たちは一人で宿題をやります。