今回のレッスンでは、時間にまつわる前置詞 (prepositions of time) をお伝えします。前回のレッスンでは in・at・on の使い方を説明したでしょう?in・at・on を復習したら、日常会話でよく使われる5つの前置詞をお教えします。
前置詞 in の使い方
in は「〜後に」「〜で』と言う意味で使われます。in は「〜以内で」と言う意味でも使われますが、within (以内) はもっとよく使われます。
- I will leave in 45 minutes.
45分後に出かけます。 - The bus will arrive in 5 minutes.
あと5分でバスが来ます。 - We’ll be done in about an hour.
あと1時間くらいで終わります。 - I think we will get there within 10 minutes.
10分以内に着くと思います。 - The bus should arrive within 10 minutes.
バスは10分以内に着くはずだ。
前置詞 in は days (日), weeks (週), months (月), years (年) などの時間を数える時も使うことができます。例えば「5日後に」は in 5 days となります。「2週間後に」は in 2 weeks となるし、「2ヶ月後に」は in 2 months となります。この in は「後に」「以内に」と「〜で」の意味で使われます。
- Please come back in 3 days.
3日後に来てください。 - I am returning in 2 weeks.
私は2週間以内に帰ってきます。 - I’m going to take that test in 5 months.
私は5ヶ月後にその試験を受けます。 - I think I am going to move in a year or two.
1~2年後にまた引っ越すと思う。
前置詞 in は morning・afternoon・evening という時間帯と一緒に使われます。
- in the morning
朝に - in the afternoon
午後に - in the evening
夕方に
これらのパターンは特に習慣的な行動を表す現在形と一緒に使われます。例文をお見せします。
- He often drinks coffee in the morning.
彼は朝によくコーヒーを飲みます。 - I sometimes go to the library in the afternoon.
私は時々午後に図書館に行きます。 - He always gets home at 6 o’clock in the evening.
彼はいつも午後6時に帰宅する。
例えば「1月に」は in January となります。「5月に」は in May 、「9月に」は in September になりますね。時間を強調したい時は時間の表現が文の最初に来ますが、一般的には時間の表現が文の後ろ (動詞・補語や目的語の後ろ) に来ます。では、いくつかの例文をお見せします。
- My birthday is in August.
私の誕生日は8月です。 - I returned to Japan in July.
私は7月に日本へ戻りました - I will go to South Korea on vacation in May.
5月に休暇で韓国へ行きます。 - I saw the cherry blossoms in Tokyo in April.
4月には東京で桜を見た。 - I plan to go visit my family in December.
僕は12月に家族の所へ行く予定です。
前置詞 at の使い方
「(何)時(何)分に〜をする」って伝える時は 前置詞 at が使われます。
- I arrived in Tokyo at 5:05 (five oh-five).
僕は5時5分に東京へ着いた。 - The plane will depart at 3:25 (three twenty-five).
飛行機は3時25分に出発します。 - Let’s meet at three o’clock.
3時に会いましょう。 - Class starts at a quarter til ten.
授業は9時45分に始まります。 - I came back at around fifteen after six.
6時15分ぐらい帰った。
「その・あの時に」っていう時は 前置詞 at を使います。at that time となります。
- Were you in school at that time?
その時あなたは学校にいましたか。 - I was reading a book at that time.
私はその時本を読んでいました。 - He was very young at that time.
彼はあの時、とても若かった。
Let’s meet at that time.
その時に会いましょう。
前置詞 at は night (夜), midnight (真夜中), noon (正午), dawn (明け方) という時間帯と一緒に使われます。
- I work at night.
私は夜に働きます。 - I left the house at noon.
正午に自宅を出た。 - Wow, it’s already midnight.
うわぁ、もう真夜中だ。 - We had to get up at dawn.
私たちは夜明けにおきなければならなかった。
前置詞 on の使い方
前置詞 on は日付と曜日を表す時に使われます。前置詞 in は morning (朝)・afternoon (午後)・evening (夕方・夜) などの時間帯と一緒に使われますが、これらの時間帯が曜日の単語と一緒に使う場合には 前置詞 on を使います。
- We are meeting Kentaro on Monday morning.
僕たちは月曜日の午前中に健太郎くんに会う予定だ。 - He works on Saturday mornings as well.
彼は土曜日の夕方にも仕事があります。 - I plan to go to Tokyo on March 31st.
3月31日に東京へ行く予定です。 - She will move to Nagoya on June 2nd.
彼女は6月2日に名古屋へ引っ越します。 - I entered Japan on January 1st 2023.
私は2023年1月1日に日本に入国しました。
前置詞 on は weekday(s) (平日) と weekend(s) (週末) という単語と一緒に使われます。
- I work on weekdays.
私は平日が仕事です。 - I have classes on weekday mornings.
平日の午前中には授業があります。 - I recommend you going on a weekday.
私はあなたに平日に行くことをお勧めします。 - He is at home on weekends.
彼は、週末は家にいる。 - We often go hiking on weekends.
私たちは週末にハイキングによく行きます。 - I’m free on weekends.
週末は自由です。
before と after の使い方
before は「〜の前に」「〜以前に」という意味で、ある時間や動作の前を表します。after は「〜後に」という意味ですから、ある時点を起点に時間や動作の後であることを表します。この二つの単語の使い方は同じですが、意味は反対でしょう。before と after は一般的に二つのパターンで使われます。「before・after + 完全な文」でよく使われますが「before・after + 名詞・動名詞」の場合もあります。まずは「before・after + 完全な文」の場合をお見せします。
before・after + 完全な文
このパターンは「〜する前に」という意味で使われます。このパターンは次のように使われます。
- Before I go to work I will go get coffee.
仕事に行く前にコーヒーを買いに行くよ。 - I will go get coffee before I go to work.
仕事に行く前にコーヒーを買いに行くよ。
before + 完全な文 と言うパターンは「〜する前に」という意味でしょう? 文のこの部分を強調されている場合には文の最初に来ますが、強調されている部分は「〜する前にやりたいこと」とか「前にやったこと」であれば、before + 完全な文 は文の後ろにきます。前置詞 after の使い方は同じです。文の時制によって使い方は少し変わります。説明してみます。
1.) 単純現在形の場合
単純現在形では、前置詞 before は「前置詞 before + 現在形の文 + 現在形の文」や「現在形の文 + 前置詞 before + 現在形の文」というパターンで使われます。単純現在形は習慣的にやることを表しますから、このパターンは「〜する前に〜をします」という意味で使われます。こんなパターンは「毎日にやること」について話す時によく使われています。
- I always exercise before I go to sleep.
私は寝る前にいつも運動をします。 - I go to Starbucks everyday before I go to work.
私は毎日仕事に行く前にスターバックスに行きます。 - Before I start my new job I want to go on a trip.
新しい仕事を始める前に、旅行に行きたいです。
前置詞 after は「〜の後に」という意味ですが、動詞と一緒に使うと「〜した後で」「〜したら」「終わってから」などの意味で使われます。前置詞 after の使い方は 前置詞 before と同じです。現在形の場合には「前置詞 after + 現在形の文 + 現在形の文」のパターンで使われます。
- I often eat out after I finish work.
仕事が終わってからよく外食をします。 - I want to travel overseas after I graduate.
卒業したら海外旅行に行きたいです。 - After I study I go to bed.
私は勉強をしたあとで寝ます。
2.) 単純未来形の場合
単純未来形の場合は「前置詞 before・after + 現在形の文 + 未来形の文」や「未来形の文 + 前置詞 before・after + 現在形の文」のパターンを使います。例えば「仕事が終わってからあなたに電話します」は英語で次のように表現できます。
1. I will call you after I finish work.
(仕事が終わってからあなたに電話します)
2. I will call you after I have finished work.
(仕事が終わってからあなたに電話します)
3. I will call you after work is finished.
(仕事が終わってからあなたに電話します)
単純未来形ですけども、前置詞 before・after に付けて使う文章は 単純現在形・現在完了形 で使われます。一つ目・二つ目 の文章、「前置詞 before・after + 現在形の文」に付けて使う文章だけは未来形で使われます。なので、I will call you after I will finish work とか I will call you after I will have finished work などは間違っています。いくつかの例文をお見せします。
- I will come see you after class is over.
授業が終わってから会いに行きます。 - I will finish this report before I go to Tokyo.
東京に行く前にこのレポートを終わらせるつもりです。 - I will contact you after I arrive.
着いたら連絡するよ。 - Before I go to sleep I will do my homework.
寝る前に宿題をするよ。
3.) 単純過去形の場合
単純過去形の場合には「過去形の文 + 前置詞 before・after + 過去形の文」や「前置詞 before・after + 過去形の文 + 過去形の文」のパターンを使います。過去形の場合には、一つ目の文章と、二つ目の文章でも、過去形で使われます。
- I saw him before the meeting started.
会議が始まる前に彼に会った。 - I went to the party but I left after 10 minutes.
パーティーに行ったんだけど、10分後に出ていったんだ - After I finished work I ate out.
仕事が終わってから外食した。 - I went to Starbucks before I went back to work.
仕事に戻る前にスターバックスに行った。
4.) 名詞の場合
前のレッスンでも説明しましたが、前置詞 before と after は時間にまつわる単語と一緒に使われる場合は多いでしょう? school (学校)・work (仕事)・class (授業)・meeting (会議) などの名詞と一緒に使われる場合も多いです。名詞の場合には「完全な文 + 前置詞 before・after + 名詞」や「前置詞 before・after + 名詞 + 完全な文」のパターンで使います。
- I went to buy coffee before class.
授業(が始まる)前にコーヒーを買いに行った。 - He finished his work before the deadline.
彼は締め切りの前に仕事を終えた。 - I am busy before work.
私は出勤前で忙しい。 - We ate dinner together after class.
授業が終わってから、僕たちが一緒にご飯を食べた。 - I have time before 10 AM or after 4PM.
10時以前または16時以降であれば時間が取れます。 - It looks like the rainy season is going to start after next week.
梅雨入りは来週以降になりそうだ。
5.) 動名詞の場合
動名詞も名詞であるから、このパターンの使い方は以上のパターンと同じです。「〜する前に」という意味で使われます。
- Before going to work I usually buy coffee.
仕事に行く前に、私はたいていコーヒーを買います。 - There are some things I need to take care of before going to Tokyo.
東京に行く前に準備すべきことがあります。 - I plan on buying a car after returning to Japan.
日本に戻ったら車を買うつもりです。 - I want to go on a trip before starting my new job.
新しい仕事を始める前に旅行に行きたいです。 - I will contact you after arriving.
着いたら連絡するよ。 - I always exercise before sleeping.
私は寝る前にいつも運動をします。
6.) 命令文の場合
「〜してください」とか「〜しなさい」などの命令文を使う時も前置詞 before・after も使うことができます。上記のパターンと同じように、このパターンは「命令文 + 前置詞 before・after + 完全な文・(動)名詞」のように使われます。
- Do your homework before going to sleep.
寝る前に宿題をしてね。 - Before going to sleep do your homework.
寝る前に宿題をしてね。 - Please close the windows before leaving the room.
部屋を出る前に窓を閉めてください。 - Please contact me after you arrive.
着いたら連絡ください。 - Look both ways before crossing the street.
道を横断する前に辺りを見回しなさい。
for の使い方
for は「〜の間」と言う意味で、ある期間何かをずっとしていることを表すために使われます。例えば、for 30 minutes は「30分間」と言う意味になります。for は seconds・minutes・hours・days・weeks・months・years などの時間にまつわる名詞と一緒に使われます。
- Her teacher was absent for a week.
彼女の先生は1週間休んでいた。 - I worked for 8 hours straight yesterday.
昨日は僕が8時間続けて働きました。 - Hold this pose for 20 seconds.
この姿勢を20秒間保ってください。 - I lived in Yokohama for 6 months.
僕は6か月間横浜に住みました。 - I have taught English for 10 years.
私は英語を10年間教えていました。
for は色々な時制と一緒使えます。特に習慣的な行動を表す単純現在形と一緒に使われる場合も多いし、命令文としてもよく使われます。経験について話す場合には 完了形と進行完了形と一緒に使います。単純過去形、未来形、なんでもOKです。
- I study for about one hour every night before sleeping.
毎晩寝る前に一時間ぐらい英語を勉強するよ。 - Can you wait for about 15 minutes?
15分ぐらい待ってくださいますか? - I plan to study abroad in Canada for 1 year.
私は一年間カナダで留学する予定です。 - He worked in Shanghai for 2 years.
彼は2年間上海で働きました。 - We will be in Tokyo for three days.
僕たちは三日間東京にいるよ。
during と while の使い方
during と while はともに「期間」を表しますが、during の後に特定の時を表す語句が来ます。反対に while の後に主語と動詞を含んだ文が来ることが多いです。例えば「ニューヨーク滞在中」は during my stay in New York、または while I was staying in New York で表すことができます。during は school とか work などの名詞と一緒に「〜中」の意味でも使われます。
- She fell asleep during class.
彼女は授業中に寝てたよ。 - I am busy with work during summer vacation.
夏休みは仕事で忙しいです。 - It was good weather during the weekend.
週末はいい天気でした。 - What do you during the day on weekdays?
平日の日中は何をしますか? - We are not so busy during winter.
私たちは冬にあまり忙しくないです。
while が接続詞として用いられる時には「〜する間に」「〜する間は」や「〜なのに、〜だが(一方)」などの意味を持ち、名詞として用いられるときには「(少しの)時間」、「(しばらくの)間」といった意味を持ちます。名詞として使われる時は、a をつけるのが一般的で、複数形はありません。
- While we were in New York we went to several art museums.
ニューヨークにいる間に、私たちは美術館をいくつか見学した。 - He likes soccer, while his wife likes table tennis.
彼はサッカーが好きだが、夫人は卓球が好きだ。 - I arrived a little while ago.
僕はちょっと前に着いたよ。
while は「〜しながら」などの意味でもよく使われます。「主語 – 動詞 – while – 主語 – 動詞」などのパターンで使われます。while の後ろに動名詞を付けて使いてもOKです。
- I am studying while working.
私は働きながら勉強している。 - I listen to music while I exercise.
僕は運動しながら音楽を聴きます。
このパターンは後でもっと詳しく説明します。ありがとうございます!